リゾート地の葉山には事故物件も多い? 訳あり物件のプロが解説!

2023年03月13日

富士山や駿河湾が一望できてリゾート地や観光地としても名高い葉山町。一方で事故物件化している不動産が増加しているというマイナスの側面も持ち合わせています。人気が高い葉山でも事故物件となってしまうと売れにくくなってしまうのでしょうか?今回は葉山町の事故物件事情について解説します。

不動産会社が見る葉山町

不動産に携わる私たちにとって、葉山町は非常に魅力的なエリアです。特に海が見えるリゾート物件は中古であっても高値で飛ぶように売れるため、喉から手が出るほど欲しい存在です。

今はコロナ禍の影響やネットの普及もあって、リモートワークという働き方が浸透しつつあります。都心にいる必要性が薄れ、むしろ混雑せずのびのびと自分らしく暮らせる地方に移住されている方も増加傾向です。葉山のリゾート物件はこれまでの別荘や保養所需要に加え、今後は住宅としての需要も高まっていくと考えられます。実際に今、富裕層を中心に自宅として物件を購入される方も増えてきているのです。

世間の葉山町のイメージ

昔から葉山といえばリゾート地、高級住宅地というイメージがあるかと思います。それは今でも健在です。

株式会社AlbaLinkが490人の男女を対象に実施した「神奈川県の住みたい街に関する意識調査」によると、葉山市は6位にランクインしています。投票した理由として「自然があって落ち着いて暮らせそう」、「ヨットハーバーがあるリゾート地の雰囲気が好き」「おしゃれな別荘地だから」というコメントが寄せられています。

やはり別荘地や高級住宅地というイメージがあって憧れている方も多いと思われます。また、東京の都心まで80分程度で出られるのも人気の理由のようです。

葉山町の事故物件

一方で葉山町内では残念ながら入居者の死亡によって不動産が事故物件化するケースが増えてきています。その要因としては「高齢化」と「自殺の増加」という2つが考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

高齢者率の増加

今、日本では少子高齢化が急速に進んでおり、とりわけ葉山町ではそれが顕著です。2020年の高齢者率(人口に占める65歳以上の割合)は32.9%でした。神奈川県全体が25.8%なので、県内でも高齢化が進んでいる地域といえます。さらに25年には33.4%、そして45年には43.2%、およそ2~3人に1人は高齢者という社会になると予想されています

高齢化にともない社会問題となっているのが孤独死です。一般的に老衰や病気で入居者が亡くなった場合は事故物件にはならないのですが、孤独死の場合は事故物件という扱いになってしまう可能性があります

自殺者数

もう一つ、事故物件が増加している背景として挙げられるのが自殺者の増加です。悲しいことですが、今日本では毎年2万人もの方が自ら命を絶たれており、神奈川県内においても毎年1000人以上が自殺しているという現状があります。葉山町においては平成25年が7人、26年は4人、27年は6人と、増減はあるものの自殺が数件発生しています

特に物件内で自殺が発生した場合、事故物件化は避けられません。「心理的瑕疵あり」と物件情報に表記して、買い主に対して過去に人が亡くなっている事実を告知する必要があります

事故物件でも高級住宅街なら売れやすいのか

不動産の需要が高い葉山町なら多少難があっても売れるのではないか?と思われる方もいらっしゃるかと思います。確かにそういった面はありますが、さすがに事故物件となるといくら人気があるエリアでも売却が難しくなってしまいます。特に毎日暮らす住宅として購入することを想定した買い主からは敬遠されがちです。

そもそも高級住宅地やリゾート地の場合、物件を購入する際に高額な費用がかかっているはずです。仮に売れたとしても、購入コストと比べると大幅に目減りしてしまいます。他のエリアにある事故物件よりは売りやすいかもしれませんが、それでもかなり難しいと言わざるを得ません

更地にしても売れない?!

建物を解体して人が亡くなった痕跡を消してしまったとしても売れない場合があります。一つ例を挙げてみましょう。少し前に田園調布で散弾銃を用いた無理心中事件が発生し、2人の方が亡くなりました。事件があった建物は解体されて5年以上経過しましたが、未だ買い手は見つかっていないそうです。

やはり、更地にしたとしても、事件が起きたという事実は残り続けます。田園調布も人気の高級住宅街ですが、それでも買い手は見つからないのです。むしろ、田園調布に住みたがる富裕層は他の物件も購入できるだけの財力があるため、より売れにくくなっているのではないかと分析する専門家もいます

事故物件にしないために

所有している不動産を事故物件化させないためには、事前の対策が必須です。特に単身の高齢者が入居している場合は孤独死が発生するおそれもあります。まずは事故が起こりにくくすることを心がけましょう。バリアフリーで転倒のリスクを防ぐ、エアコンや冷暖房機能付きの浴室乾燥機でヒートショックを防ぐなどの対策ができます

また、亡くなってすぐに対応できれば事故物件化を防ぐことが可能です。単身高齢者がいる場合はこまめに様子を見に行く、メールや電話で安否確認をする、室内にセンサーを設置するなどの対策が有効です

他にも、孤独死や自殺による事故物件化に備えて賃貸経営社向けの損害保険に加入されるのも効果的です。特殊清掃や残置物撤去、空室による損失などをカバーすることができます

既に葉山町に事故物件をお持ちの方へ

すでに事故物件となってしまった不動産をお持ちの方でとれる選択肢は賃貸に出すか、自分で住み続けるか、売却するかのいずれかです。事故物件の場合は賃貸に出してもなかなか入居者が見つかりにくく、家賃も下がってしまいます。仲介を通じて売却するにしても安値でしか売れない可能性があります。

そこで、トラブル不動産売却センターにご相談ください。当社は訳あり物件に特化した取引を行ってきたため、事故物件でも高値で買い取らせていただきます。特に海が見える物件は好条件での買取が可能です。特殊清掃や残置物撤去、さらには登記費用や引越し費用などの経費も負担いたします。そのまま物件をお譲りください。

葉山町の事故物件のお悩み。まずは私たちにお話を聞かせてください。